電磁干渉現象は飛行機だけのものではない
飛行機が離着陸する際にすべての電子機器の使用が禁止されているのが、電磁干渉現象のせいであることは比較的有名です。
電磁干渉現象とは、携帯の電波やパソコンの磁気が飛行機の電気系統に影響を与え、誤信号を送ってしまう現象のことです。
ならば、地上を走る自動車にも同じことが言えるのではないでしょうか。
トラックが通るとテレビやラジオ、パソコンから雑音が聞こえる…そんな経験をされた方は多いと思いますが、これはトラックが使用している違法無線から発せられた電磁波が原因だと考えられます。万が一、その電磁波があなたの運転する自動車に誤作動を起こしたとしたら…?
しかし、電磁波妨害は証拠となるものが残らず、実際にどれだけの被害をもたらしているのかを解明できていないのが現状です。
密閉された空間を電磁波が飛び交う
車の走行時は無線電磁波があちこちから飛んできます。さらにハイブリッドカーや電気自動車の普及により、電磁波環境はもっと劣悪なものになるでしょう。たとえガソリン車であっても眠気や注意力の低下など、電磁波の悪影響はとても大きいものです。
電磁波は壁などに跳ね返って入り込む特性を持っています。密閉された空間を電磁波が飛び交う、そんな中にいれば子供はもちろん、大人でも影響を受けてしまいます。
そこで、それらの電磁波が生体に優しくなるよう変換できる商品を開発しました。それが「DRIVE SMARTER」です。
電気自動車、ハイブリッドカーの特徴は?
近年になって、電気自動車やハイブリッドカーなど新しいタイプの自動車が登場しました。次世代の車ともいわれる電気自動車とハイブリッドカーですが、それぞれの特徴は次のようなものになります。
・電気自動車:エンジンの代わりにモーターを利用し、バッテリーに蓄えられた電気で走行する車です。電気自動車の充電できる場所が少ないので、まだまだ普及していないのが現状です。
・ハイブリッドカー:ガソリンを使用するエンジンと、電気を使用するモーターの両方を備えている車です。ハイブリッドカーでは、発進時など加速時には、馬力の強いエンジンを使用し、一定のスピードになったときにモーターに切り替わります。
電気自動車、ハイブリッドカーの電磁波問題
電気自動車やハイブリッドカーは、排気ガスや騒音が少なくなり、環境に配慮した車として注目されています。一方で、にわかに心配されているのが、これらの次世代の車の電磁波問題です。
飛行機が離着陸するときに、すべての電子機器の電源をオフにすることは、多くの人が知っているでしょう。これは、パソコンや携帯電話から発生する電磁波が、飛行機の電気系統システムに影響を与えるためです。このことを電磁波干渉現象といいますが、飛行機だけに限るものではなく、地上を走る自動車にも同じことが当てはまるものです。
たとえば、トラックが通るとテレビやラジオ、パソコンから雑音が聞こえる…そんな経験をされた方は多いと思いはず。これはトラックから発せられた電磁波が電子機器に影響を与えたことによるものです。
万が一、なんらかの電磁波があなたの運転する車に誤作動を起こしたらどうなるでしょうか…?電気自動車には、もともと電磁波を元にレーダーによって、車と車の距離を一定に保つ衝突防止装置が設置されています。しかし、電気で制御されている衝突防止装置が電磁波の影響を受ける可能性もあるのです。
車に乗っていなくても危険の可能性がある
街中で電気自動車やハイブリッドカーが増えたとき、車を乗っていない人々にも影響を与える可能性があります。車のような大きな車体を動かすのには、たくさんの電力が必要になるため、大きな電磁波が生じます。
一般に、電磁波をシールドするには、電気抵抗の低い金属で囲って空間を作る方法があります。(ちなみに、電子レンジの内部が金属で覆われているのも、作動中に電磁波が漏れないようにするためです。)
最近では車の軽量化が進んでおり、金属の部品ではなく樹脂製の部品を使用するようになっているため、電磁波のシールドが不十分といえる状況です。街中に次世代の車が増えれば電磁波が車から漏れて、車に乗っていない人にまで健康被害が及ぶ可能性も否定できません。
車を乗っている時のそのほかの注意点
ここまで、電気自動車やハイブリッド車における電磁波の問題について挙げてきましたが、一般の車でも電磁波に注意する必要があります。
●車に乗るは、電子レンジの中にいることと同じ?
車の中で過ごすことの例えとしていわれるのが、電子レンジの中で過ごすようなものだということです。電気自動車メーカーの中には、マイクロ波を利用した電気自動車の充電を開発しているところもありますが、車のなかでは電子レンジのマイクロ波はしません。しかし、密閉空間の中で電磁波を浴びているという点では電子レンジの内部と共通しているといえます。
ひと昔前まで、車の電化製品といえばラジオやカセット程度で、電磁波の影響について心配する必要はそれほどありませんでした。しかし、近年の車のメーターはデジタル式になり、窓の開閉はモーター式に様変わりました。車内の飾品にいたっては、カーナビゲーションやETCシステムなどが搭載されるようになり、車の中は電子機器であふれています。
電磁波は電気を使用しているところに発生しているので、電子機器の分だけ電磁波が発生しています。なにもかもが自動になり、便利な世の中になりましたが、健康を害しては本末転倒です。
車内の電磁波対策をしたい人におすすめなのが、アナログ時代のやり方を取り入れることもおすすめです。地図を見るときは、カーナビゲ―ションを利用するのではなく、地図帳を使ったり、高速道路を使用する際は料金所を通るといった方法が行うようにするのもよいでしょう。
●車内のスマホ操作には注意
電気自動車やハイブリッドカーにかかわらず、車の中で気をつけたいのが、スマホなど電子機器の操作です。近年、運転中のスマホやカーナビゲーションに画面に集中することによる交通事故が増えています。車が走っているときのスマホの操作は全面的に禁止されています。とはいえ、車に同席している人のなかには、景色を楽しむのではなく、スマホの画面にくぎ付けになっている人もいるのではないでしょうか。
車の中でスマホを利用すると、より強い電磁波を浴びることになります。車のような猛スピードで移動する場合、電波の中継地点にスムーズにつながるよう、スマホからより強い電波が発生します。これは、車が走っている間にスマホを利用すると、いつもより強い電磁波の影響を受けることを意味します。
電気自動車やハイブリッドカーではない普通の車でも、車内のスマホはなるべく使わずに、電源を切ることがおすすめです。
車に乗るときは座席選びもポイント
電気自動車やハイブリッドカーだけでなく、さまざまな電子機器が搭載されている車では、電磁波対策をすることが大切です。車をやめて、電車にといっても、電車は電気自動車を大型化したようなものなので、電磁波の対策としては適していません。
車に乗るとき気をつけたいのが、座席です。車の中でも最も電磁波を発生するのは、意外にもタイヤの部分だそう。これは車の生産過程のなかで、タイヤが磁場となりやすく、車が走る時に電磁場を発生しやすいといわれるためです。車に乗るときは、なるべくタイヤの真上にならない座席に座るのがよいでしょう。特に、妊娠中の女性や子どもなど、電磁波の影響を受けやすい人は、車に乗るときに後部座席に座らないようにするのがおすすめです。